あれやこれや

一織推しの語るアイナナつらつら

ムビナナのある日々、ありがとう

2023年9月28日。

劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD、通称ムビナナの「千秋楽ウィーク」が終わりを迎えた。

一部のシアターではまだまだ公演が続くけれど、ひとつのピリオドが確実に打たれた。

年明けから続いた熱狂も、ひとまずはひと区切りだ。ありがとう、お疲れ様。

 

ものすごく忌憚のない、正直なところを言うと、このプロジェクトが発表されたときの私自身の感想は「ライブ映画かぁ~」ではあった。

個人の嗜好として、私はアイドリッシュセブンの「物語」が好きで、比べると「アイドルの」彼らには、そこまで情熱がない。もちろん好きではあるけど。

とはいえ、とても楽しみではあった。だってこんなのみんな大好きなんでしょ。私は、アイドルとしての彼らが愛されている様子を見るのが、とても好きなので。

あと、超個人的な話だが、5月21日が誕生日なので、前日にDAY1当日にDAY2という神がかった日程に悲鳴を上げた。なんだこの誕生日プレゼント。

 

日舞台挨拶の日程が公開され、場所も時間もどうにかなりそうだったので午後の部に応募してみたら、なんと当選してしまった。しかも席番号が最前。半ばパニックになりながら服を買い、100円ショップでうちわの土台を買い、コンビニでネップリして一織のうちわを作った。

当日は時間よりずいぶん早く家を出て、丸の内TOEIの場所を確認し、物販でパンフレットを買って、ふわふわしながら過ごした。書店でan-anとCUTの特集号を買った。置き場が分からず店員さんに聞いたときの、店員さん同士の会話にキャーッとなったりした。

「ライブ映画かぁ……」じゃなかったっけ? 結局めちゃめちゃ楽しみにしていたみたい。

 

舞台挨拶はひたすら楽しかった。公演前だったのでネタばれ禁止だったけど、めちゃめちゃ笑った。

そしてライブ本編。

なんというか、あっという間だった。

当時の感想ふせったに垂れ流してたので貼っとく。

率直な感想としては「良かった」「すごく好き」「これぞアイナナ」「でも気になるところもあるにはある」「ていうか完全に既存マネ向き」「嬉しいけど大丈夫か」みたいな感じだった。

あと特典のコミックの内容が物凄すぎて頭はだいぶそっちに持って行かれていた。こっちも感想貼っとく。

ムビナナはめちゃめちゃ6部後の文脈にのっかったライブで、私はそれがとてもとても嬉しかったし、それでこそアイドリッシュセブンだと思ったけども、一方で、何も知らずに観るにはわかりにくい作品じゃないかなと、ちょっと心配というか、懸念があった。

自己紹介よりは、集大成。

彼らの迎えたひとつの結末の、その先にあった世界の物語。物語の中の「ライブ」部分だけを切って出した作品。

そういう映画を作ってくれたアイドリッシュセブンプロジェクトが私は好きだし、感謝してるけど、まあ既存ファン向けの映画として既存マネに熱狂的に支持される感じかな……とか、舐めたことを正直考えてた。

 

いやいや。

そんなことなかった。

全然、全く、そんなことなかったよね。

 

TLに溢れる、ムビナナの感想。

気づけば「アイナナ ミリしら」とか「ムビナナ ミリしら」「ムビナナ 初見」とかで毎日のようにTwitterを検索していた。

 

いるじゃん。ご新規様めっちゃいるじゃん。めっちゃ楽しんでくれてるじゃん。

すてきな感想を発見してはRTする日々。

noteも頻繁に「アイドリッシュセブン」や「ムビナナ」で検索した。ムビナナからアイドリッシュセブンに出会って、アツい感想を書いてくださる方が、びっくりするほどたくさんいた。Twitterで紹介したり、アカウントを探してRTしたりした。

 

そんな日々の中で、だんだんわかってきた。

向き不向きは、確かにある。完全な初心者向けとは言いづらい。実際、新規に優しくない、よくわからない、という感想も、いくつも見かけた。

でも、7年半の文脈を背負ったライブだから、長い長い物語の終着点を見せる作品だからこそ、ムビナナで初めてアイナナに出会って、情報の多さ、不明な文脈の多さにもかかわらず「これ、いい!」となってくれる人は、高確率でアイドリッシュセブンという作品そのものも大好きになってくれるんじゃないか。

そして、あまりにも多くの文脈を内包したライブだからこそ、何度も何度も見たくなって、既存マネも新規マネも、こぞって映画館に引き寄せられていくんじゃないか。

 

改めてムビナナはすごい映画、アイドリッシュセブンの名刺として「大正解」の映画だった。
最初から100%で信じてなくてごめん。
本当に、ありがとうございます。

 

……嬉しかったなぁ。

私の大好きな物語に、あらたに出会ってくれる人が毎日のようにいる。爆速で履修しながら新鮮な感想を読ませてくれる人がたくさんいる。

ムビナナそのものには、私はそんなに何回もは通えなかったけれど、「アイドリッシュセブンに出会う人の物語を味わえる日々」は、私にとってとんでもなく幸せなものでした。

 

「大好きで、大切な、この空間を守ります。」
RESTART POiNTERを初めて歌ったライブの、陸くんのセリフだ。

私にとってはアイドリッシュセブンとそれを愛する人々のいる「場」が、大好きで大切な場所だなと思う。

これからもずっと愛し続けていたいし、同じものを愛する人にとって、プラスになる存在でいられたらいいな。

 

出会ってくれてありがとう。

出会わせてくれてありがとう。

大好きです。

また会おうね。